【2025年最新】エコジョーズは本当に元が取れる？損益分岐点を徹底シミュレーション

こんにちは、お助け隊長ケンです。かつての苦いトラブル経験を原点に、暮らしのあらゆるSOSを徹底調査しています。給湯器の交換を検討中の方から、「エコジョーズって高いけど、本当にガス代で元が取れるの？」という質問をよくいただきます。

結論から言えば、4人家族なら約2〜3年で元が取れる可能性が高いですが、一人暮らしでは元を取るのに10年以上かかるケースもあります。

この記事では、家族構成やガス使用量ごとの詳細な損益分岐点シミュレーションを公開し、あなたが「エコジョーズを選ぶべきか、従来型で十分か」を数字で判断できるように解説します。

この記事を書いた人

お助け隊長ケン

かつての苦いトラブル経験を原点に、水回りやガラスの修理から害虫駆除まで、暮らしのあらゆるSOSを徹底調査。優良業者選びの専門家として、あなたが「最適な一手」を見つけるための羅針盤となる情報だけを、中立的な視点でお届けします。

この記事の監修者

伊藤聡／家庭エネルギー診断士・消費生活アドバイザー

家庭エネルギー診断士・消費生活アドバイザー。500世帯以上の家庭エネルギー診断を実施し、光熱費を平均15%削減。大手新聞社のウェブメディアで「賢い省エネ設備投資」に関するコラムを5年間連載。自治体主催の消費者向けセミナーで、住宅補助金制度の活用法について多数講演。

エコジョーズと従来型、価格差の正体とは？

👉 このパートをまとめると！
エコジョーズは本体価格が約3〜5万円高いですが、ガス代を約10〜15%節約できる高効率給湯器です。

まず、比較の前提となる「初期費用の差」と「性能の差」を整理しましょう。

一般的に、エコジョーズの本体価格は従来型よりも高価です。工事費込みの総額で見ると、約3万円〜5万円の差が出ることが多いです。

従来型給湯器は、お湯を沸かす時に出る熱（約200℃）をそのまま捨てていました。エコジョーズは、この捨てていた熱を再利用して水を温めるため、少ないガス量で効率よくお湯を沸かせます。これにより、ガス使用量を約10〜15%削減できます。

つまり、「最初の3〜5万円の差額を、毎月のガス代削減分で10年以内に回収できるか？」が、損得の分かれ目となります。

👉 このパートをまとめると！
4人家族なら約2.5年、2人家族なら約4年で元が取れますが、一人暮らしでは回収困難な場合があります。

では、実際にどれくらいの期間で元が取れるのか、家族構成別にシミュレーションしてみましょう。

※算出条件：都市ガス料金 160円/m3、エコジョーズによるガス削減率15%、初期費用差額 40,000円と仮定。

お湯の使用量が多い4人家族の場合、2年足らずで初期費用の差額を回収できます。残りの8年以上は、毎年2万円以上お得になり続ける計算です。

共働きなどで日中家にいない2人家族でも、毎日お風呂を沸かすなら3〜4年で元が取れます。10年間使えば、トータルで8万円以上の節約になります。

シャワーがメインで、あまりお風呂を沸かさない一人暮らしの場合、回収までに7年以上かかります。給湯器の寿命が10年であることを考えると、故障リスクやメンテナンスの手間を考慮すると、無理にエコジョーズにするメリットは薄いかもしれません。

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エコジョーズは「ドレン排水」の工事が必要。設置場所によっては工事費が高くなる、または設置できない場合があります。

「お得だから」と即決する前に、必ず確認すべき注意点があります。それは「ドレン排水工事」です。

エコジョーズは仕組み上、運転中に酸性の凝縮水（ドレン水）が発生します。これを中和して排出するための配管工事が必須となります。

戸建て（給湯器の近くに汚水マスがある）： 標準工事内で収まることが多く、問題ありません。
マンション（ベランダ設置）： 排水溝まで配管を這わせる必要があります。美観を損なう可能性があるため、管理組合の許可が必要な場合があります。
マンション（PS設置）： 排水設備がないパイプスペース（PS）には、専用の「三方弁方式」などの特殊なエコジョーズが必要になり、本体価格が跳ね上がることがあります。この場合、従来型の方がトータルコストが安くなるケースが多いです。