給湯器交換 工事当日の流れと準備リスト【失敗しないために】
給湯器の交換業者も決まり、いよいよ工事当日。でも、「当日は何をすればいいの?」「何か準備しておくことはある?」と、初めての経験で不安に感じていませんか。ご安心ください。実は、事前にいくつかのポイントを押さえておくだけで、工事は驚くほどスムーズに進み、予期せぬトラブルを防ぐことができます。この記事では、給湯器交換の専門家が、工事前日までにやるべき準備から、当日の流れ、そして工事完了後に必ず確認すべきチェックポイントまで、分かりやすく徹底解説します。
工事前日までにやるべき4つの準備リスト
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「設置場所の片付け」「駐車スペースの確認」「マンションの規約確認」「立ち会い時間の確保」の4点を済ませておけば、当日の工事がスムーズに進みます。
工事を円滑に進めるため、前日までに以下の4つの準備を済ませておきましょう。特に設置場所の片付けは、作業効率に直結する最も重要なポイントです。
- 給湯器周りの片付け・整理整頓
最も重要な準備です。給湯器が設置されている場所(ベランダ、家の側面など)の周りに物(植木鉢、自転車、物置など)が置かれている場合は、作業スペースを確保するために必ず移動させておきましょう。作業員が工具や新しい給湯器を安全に運べるよう、最低でも1メートル四方のスペースがあると理想的です。 - 作業車両の駐車スペースの確認
作業員は車で訪問します。自宅に駐車スペースがある場合は事前に伝えておきましょう。もし駐車スペースがない場合は、近くのコインパーキングの場所などを伝えておくと、当日のやり取りがスムーズになります。 - 【マンションの場合】管理組合への連絡と規約の確認
マンションや集合住宅にお住まいの場合、工事の前に管理組合や大家さんへの届出が必要なケースがあります。また、共用部分での作業許可や、工事可能な時間帯が規約で定められていることもありますので、必ず事前に確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。 - 当日の立ち会い時間の確保
給湯器の交換工事にかかる時間は、平均して2〜4時間程度です。工事の開始時と完了時には、必ず立ち会いが必要となります。特に工事完了後の動作確認と操作説明は重要ですので、時間に余裕を持っておきましょう。
【完全ガイド】給湯器交換 工事当日の流れ(約2〜4時間)
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当日は「挨拶・養生」から始まり、「撤去→設置→試運転→操作説明」という流れで進みます。専門の作業員が手際よく進めてくれるので、安心して見守りましょう。
工事当日は、基本的に専門の作業員がすべて行ってくれます。どのような手順で進むのか、全体の流れを把握しておくと、より安心して任せることができます。
Step1: 到着・挨拶・作業内容の最終確認
作業員が到着したら、まず挨拶と名刺交換があります。その後、改めて見積もり内容と本日の作業範囲について最終確認を行います。この時点で疑問点があれば、遠慮なく質問しましょう。その後、搬入経路や作業場所の床が傷つかないよう、丁寧に養生(保護シートを敷く作業)を行います。
Step2: 既存給湯器の撤去
まず、家全体のガスと水道の元栓を閉めます。その後、現在設置されている古い給湯器に接続されているガス管、水道管(給水・給湯)、追い焚き配管、電気配線などを取り外していきます。最後に、給湯器本体を壁や設置台から取り外します。
Step3: 新しい給湯器の設置・配管接続
新しい給湯器を壁や設置台にしっかりと固定します。その後、取り外した時と逆の手順で、ガス管、水道管、追い焚き配管、電気配線を正確に接続していきます。特にガス管の接続は、専用の資格を持った作業員が漏れがないよう慎重に行います。
Step4: リモコンの交換
キッチンと浴室にある古いリモコンを取り外し、新しいリモコンに交換します。配線は既存のものを流用する場合がほとんどです。壁の穴や汚れが目立たないよう、化粧カバーなどを使ってきれいに仕上げてくれます。
Step5: 試運転と最終チェック
すべての接続が完了したら、ガスと水道の元栓を開けます。その後、実際にキッチンや浴室でお湯を出し、給湯器が正常に作動するか、設定した温度でお湯が出るか、追い焚き機能は正常かなどを確認します。同時に、接続部分から水漏れやガス漏れがないかを、専用の検知器も使って念入りにチェックします。
Step6: 操作説明・引き渡し
すべてのチェックが完了したら、作業員から新しいリモコンの基本的な使い方や、便利な機能について説明があります。分からないことがあれば、この時にすべて聞いておきましょう。最後に、片付けと清掃を行い、作業は完了です。
工事完了後に必ず確認すべき3つのチェックポイント
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工事が終わったら、「お湯の出方」「水漏れ・ガス漏れの有無」「保証書・説明書の受け取り」の3点を必ず自分の目で確認しましょう。
作業員が帰った後、安心して新しい給湯器を使うために、必ず以下の3つのポイントを自分自身で確認してください。
- ポイント1:お湯は正常に出るか?
キッチン、洗面所、浴室の蛇口からお湯を出してみて、設定した温度と十分な水圧で出るかを確認します。追い焚きや自動お湯はり機能も、実際に一度試してみましょう。 - ポイント2:水漏れ・ガス漏れはないか?
給湯器本体の周りや、配管の接続部分を見て、水が漏れていないかを確認します。また、ガスの臭いがしないかも確認してください。万が一、異常を感じた場合は、すぐに工事を行った業者に連絡しましょう。 - ポイント3:保証書と取扱説明書は受け取ったか?
給湯器本体のメーカー保証書と、工事業者が発行する工事保証書、そして取扱説明書がすべて手元にあるかを確認します。これらは、将来的にメンテナンスや修理が必要になった際に不可欠な書類です。大切に保管しておきましょう。
給湯器交換の工事に関するよくある質問
最後に、工事に関して多くの方が抱く疑問にお答えします。
Q. 工事中は家にずっといないとダメですか?
A. 工事の開始時と完了時の立ち会いは必須ですが、作業中は外出しても問題ない業者がほとんどです。ただし、貴重品の管理は自己責任となりますのでご注意ください。外出を希望する場合は、事前に作業員にその旨を伝えておくとスムーズです。
Q. 悪天候(雨や雪)でも工事はできますか?
A. 小雨程度であれば、多くの場合、問題なく工事は行われます。しかし、台風や大雪、強風など、作業員の安全が確保できないと判断される悪天候の場合は、日程の延期を相談されることがあります。最終的な判断は業者によりますので、天候が心配な場合は事前に確認しておきましょう。
Q. 当日に追加料金が発生することはありますか?
A. 信頼できる業者であれば、事前の現地調査や写真見積もりの段階で正確な見積もりを提示するため、原則として当日に追加料金が発生することはありません。ただし、見積もり時に申告していない事柄や、壁を開けてみないと分からないような特殊な状況が発覚した場合は、例外的に追加料金の相談をされる可能性があります。だからこそ、事前の見積もりが非常に重要になります。
まとめ:万全の準備で、安心して工事当日を迎えよう
給湯器交換の工事は、決して難しいものではありません。前日までの少しの準備と、当日の流れを把握しておくだけで、不安の大部分は解消されます。この記事で解説した準備リストとチェックポイントを活用し、万全の体制で工事当日を迎えてください。そうすれば、新しい給湯器がもたらす快適な生活を、安心してスタートさせることができるはずです。


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