エコキュートの寿命を延ばすメンテナンス!逃し弁点検と水抜きで50万円を守るパパの5分術
近所の家から聞こえてくる、給湯器交換の工事音。それを見て「うちは設置してから7年も放置しているけれど、急に壊れて50万円も飛んでいかないだろうか……」
そんな不安を抱えて、この記事に辿り着いたのではないでしょうか。住宅設備の中でも特に高額なエコキュート。もし致命的な故障が起きれば、家計へのダメージは計り知れません。
しかし、安心してください。メーカー修理エンジニアとして5,000台以上の現場を見てきた私から言わせれば、エコキュートの寿命を左右するのは、実は週末のたった5分の作業なんです。難しい専門知識は一切不要。10項目もある点検をすべてやる必要もありません。
この記事では、忙しいあなたでも最短距離で「50万円の出費リスク」をゼロにするための、黄金の3ステップメンテナンスを伝授します。
なぜ逃し弁点検をサボると「寿命」が縮まり、50万円損するのか?
「逃し弁なんて触ったこともない」という方は多いですが、実はこの小さな部品がエコキュートの心臓部を守る「最後の砦」であることをご存知でしょうか。
エコキュートの貯湯タンク内では、お湯を沸かす際に水が膨張し、内部の圧力が急上昇します。この逃し弁と貯湯タンクは、密接な保護関係にあります。逃し弁が正常に作動して圧力を逃がすことで、タンクが破裂するのを防いでいるのです。
もし逃し弁が固着して動かなくなると、逃げ場を失った圧力がタンクを内側から押し広げます。最悪の場合、タンクが変形・破裂し、修理不能な状態に陥ります。こうなると、部品交換ではなく「本体丸ごとの買い替え」が必要になり、30万円から60万円という高額な出費が確定してしまいます。
7年間の放置は、いわば「安全装置が壊れているかもしれない爆弾」を抱えているようなもの。しかし、今すぐ点検を始めれば、そのリスクは最小限に抑えられます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 逃し弁の点検は「お湯を沸かしていない時間帯」に行うのが鉄則です。
なぜなら、沸き上げ中にレバーを操作すると、高温のお湯が勢いよく排出され、火傷をする危険があるからです。安全に、かつ正確に点検を行うために、週末の昼間など、エコキュートが休んでいる時間を狙いましょう。
週末5分で完了!パパのための「黄金のメンテナンス3ステップ」
「メンテナンス」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、あなたがやるべきことは、以下の3つのスイッチとレバーを順番に触るだけです。
- 漏電遮断器のチェック(電気の安全を確認)
- 逃し弁の点検(タンクの圧力を逃がす)
- 貯湯タンクの水抜き(底に溜まった汚れを出す)
この3ステップは、エコキュートの安全と清潔を保つための「最短攻略ルート」です。特に、水抜きによって貯湯タンク底の沈殿物を排出することは、配管の詰まりやセンサー故障を防ぐために不可欠な作業です。
失敗しない逃し弁点検と水抜きの具体的なやり方
それでは、具体的な手順を見ていきましょう。多くのパパが最初に躓くのが「脚部カバー」の外し方ですが、ここさえ突破すれば終わったも同然です。
ステップ1:漏電遮断器の点検(30秒)
タンク横にある小さな窓を開け、「テストボタン」を押してください。レバーが「切」に落ちれば正常です。確認後は必ずレバーを「入」に戻しましょう。
ステップ2:逃し弁の点検(1分)
タンク上部のカバーを開け、逃し弁のレバーを手前に起こします。排水口から水(またはお湯)が流れる音がすればOKです。レバーを戻し、水が止まったことを確認してください。
ステップ3:貯湯タンクの水抜き(3分)
ここで重要なのが、タンク下部の「脚部カバー」を外すことです。ネジで固定されている場合は、プラスドライバーを用意しましょう。
- 給水配管専用止水栓(通常、タンク下部の脚部カバー内にあるレバー)を閉じる。
- 逃し弁のレバーを上げたままにする(空気を入れ、水を出しやすくするため)。
- 排水栓を開け、1〜2分間、汚れた水を排出する。
- 排水栓を閉じ、止水栓を開け、逃し弁のレバーを戻す。
水抜きと沈殿物の除去は、お湯の清潔さを保つだけでなく、追い炊き配管の寿命を延ばす効果もあります。
| 点検項目 | 正常な状態 | 異常な状態(メーカーの修理窓口や設置業者へ連絡を!) |
|---|---|---|
| レバー操作時 | 水が勢いよく流れる音がする | 水が全く出ない、またはチョロチョロしか出ない |
| レバーを戻した後 | 排水口からの水がピタッと止まる | いつまでも水が漏れ続けている |
| 外観 | 乾いている | 逃し弁の周囲に水漏れの跡や錆がある |
これって故障?点検中に気づきたい「寿命のサイン」とFAQ
点検中に以下のような症状に気づいたら、それはエコキュートからの「限界サイン」かもしれません。
- お湯の温度が安定しない: 混合弁の故障や、タンク内のセンサー異常の可能性があります。
- ヒートポンプから異音がする: コンプレッサーの寿命が近づいているサインです。
- エラーコードが頻発する: 7年以上経過している場合、基板の劣化が考えられます。
エコキュートの設計上の標準使用期間は10年とされています。しかし、適切な点検を行わない場合、その期間を待たずに致命的な故障が発生するリスクが高まります。
出典: エコキュートを長く安心してお使いいただくために – 一般社団法人 日本冷凍空調工業会
まとめ:今日からあなたは「家の守護神」です
「7年も放置してしまった……」という罪悪感は、もう捨てることにしましょう。今日、この記事を読んでメンテナンスの重要性を知ったことが、あなたの家のエコキュートにとっての「再生の日」になります。
週末のわずか5分。あなたが脚部カバーを外し、レバーを操作するその行動が、将来の50万円という大金を、そして家族の温かいお風呂の時間を守ることにつながります。
まずは今週末、プラスドライバーを片手にエコキュートの前へ立ってみてください。カバーを外して逃し弁のレバーを触る。その一歩が、頼れるパパとしての最高の仕事になるはずです。
※点検中に少しでも不安を感じたら、無理をせずメーカーのサポートセンターへ相談してくださいね。
参考文献
- 一般社団法人 日本冷凍空調工業会「エコキュートを長く安心してお使いいただくために」
- ダイキン工業株式会社「エコキュートのお手入れ・点検について」
- パナソニック株式会社「エコキュート:日常のお手入れと定期点検」


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