【2025年版】給湯器交換の費用相場と選び方｜プロが教える失敗しない全知識

給湯器の交換を決意したものの、「一体いくらかかるんだろう？」「どの機種を選べばいいの？」と、新たな不安を感じていらっしゃいませんか。ご安心ください。この記事では、給湯器交換のプロである私が、あなたの家族構成やライフスタイルに最適な機種を選ぶための具体的な3ステップから、無駄な出費を抑えるための費用相場の知識、そして信頼できる業者の見分け方まで、交換に関する全ての疑問を解消します。

まずは基本から！給湯器交換の費用内訳（本体代＋工事費）

給湯器交換の費用は、大きく分けて「給湯器本体の価格」と「交換工事費」の2つで構成されます。よくある失敗が、ネットで見つけた激安の本体価格だけで判断してしまうことです。実際には、専門的な設置作業や既存機器の撤去費用などが必ずかかります。

一般的な交換費用の総額は、おおよそ15万円～30万円がボリュームゾーンとなります。もちろん、選ぶ機種の性能や設置状況によって変動しますので、必ず複数の業者から見積もりを取り、総額で比較することが重要です。

ステップ1：我が家に合う「号数」を選ぼう（家族構成別）

給湯器選びで最初に決めるのが「号数」です。号数とは、「水温＋25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか」を示す能力のことで、数字が大きいほど一度にたくさんのお湯を使えます。家族構成に合わない号数を選ぶと、「シャワーと洗い物を同時に使うとお湯が弱くなる」といった不便が生じるため、慎重に選びましょう。

• 16号: 1～2人家族向け。一人暮らしやご夫婦のみの世帯に最適です。
• 20号: 2～3人家族向け。シャワーとキッチンでの同時使用にも対応しやすいバランスの取れた号数です。
• 24号: 4人以上の家族向け。お子様が複数いるご家庭など、お湯を同時に複数箇所で使う機会が多い場合に安心です。

現在お使いの給湯器と同じ号数を選ぶのが基本ですが、家族が増えたなどの変化があれば、号数アップを検討しましょう。

ステップ2：「機能」を選ぼう（給湯専用・オート・フルオートの違い）

次にお風呂の機能を選びます。主に3つのタイプがあり、ライフスタイルに合わせて選びましょう。

1. 給湯専用: 最もシンプルなタイプ。蛇口からお湯を出す機能のみで、自動お湯はりや追いだきはできません。コストを最優先したい場合や、お風呂にお湯をためる習慣がない方向けです。
2. オートタイプ: 「自動お湯はり」と「追いだき」が可能です。設定した湯量・湯温になると自動で止まり、お湯がぬるくなれば追いだきで温め直せます。最も標準的なタイプです。
3. フルオートタイプ: オートタイプの機能に加え、「自動足し湯」や「追いだき配管自動洗浄」といった便利な機能が追加されています。お湯が減ると自動で足し湯をしたり、入浴後に配管を自動で洗浄してくれるため、常に清潔で快適なバスタイムを求める方におすすめです。

ステップ3：省エネ性能を選ぼう（従来型 vs エコジョーズ）

最後に、省エネ性能を決めます。現在主流となっているのが「エコジョーズ」という高効率給湯器です。

従来型の給湯器が捨てていた排気熱を再利用して、少ないガス量で効率よくお湯を沸かすのが特徴です。本体価格は従来型より2〜3万円ほど高くなりますが、年間のガス代を約1万円〜1.5万円ほど節約できるため、長い目で見れば非常にお得です。

特別な理由がない限り、現在ではエコジョーズを選ぶのが最も経済的で賢い選択と言えるでしょう。

【総まとめ】給湯器交換の費用相場一覧表

これまでのステップを踏まえた、機能別の費用相場一覧です。ご自身の希望するタイプのおおよその価格を把握しておきましょう。

※上記は20号・24号を想定した工事費込みの一般的な価格帯です。実際の費用は業者や設置状況により異なります。

信頼できる交換業者の選び方３つのポイント

機種選びと同じくらい重要なのが、業者選びです。以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。

1. 施工実績が豊富か: 公式サイトなどで、これまでの施工事例や件数を確認しましょう。実績の多さは信頼の証です。
2. 長期保証制度があるか: 商品保証だけでなく、工事に対する長期保証（10年程度が目安）を提供している業者は、施工技術に自信がある証拠です。
3. 有資格者が在籍しているか: 前の記事でも触れましたが、「ガス機器設置スペシャリスト（GSS）」などの有資格者がいるかを確認することが、安全な工事の最低条件です。