失敗しない給湯器の選び方【2025年版】家族構成とライフスタイルで選ぶ最適モデルを専門家が解説

こんにちは！暮らしのSOSを調査する、お助け隊長のケンです。「そろそろ給湯器を交換しないと…」と思っても、カタログには専門用語が並び、どれが自分の家に最適なのか、選ぶのは本当に難しいですよね。

この記事では、元・大手給湯器メーカー開発エンジニアで、現在は中立な立場で最適な給湯システムを提案されている佐藤拓也先生に監修いただき、給湯器選びで失敗しないための「5つのステップ」を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

この記事を最後まで読めば、あなたのご家庭にぴったりの一台が明確になり、「もっとこうすれば良かった…」という10年後の後悔を防ぐことができます。

ステップ1：設置場所とガスの種類を確認する

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まずは「屋外壁掛型」など設置タイプと「都市ガス／プロパンガス」を確認。基本的には同じタイプを選びます。

新しい給湯器を選ぶ前に、まずご自宅の現在の状況を確認することが最も重要です。確認すべきは「設置タイプ」と「ガスの種類」の2点です。

• 設置タイプ：戸建てで最も一般的なのは「屋外壁掛型」ですが、マンションでは「PS（パイプスペース）設置型」などもあります。基本的には、現在設置されているものと同じタイプの給湯器を選ぶ必要があります。
• ガスの種類：お使いのガスが「都市ガス」か「LPガス（プロパンガス）」かを確認してください。給湯器はガスの種類ごとに専用の製品となっているため、間違ったタイプを選ぶと絶対に使用できません。ガスの種類は、ガス会社の検針票などで確認できます。

ステップ2：家族の人数に合った「号数」を選ぶ

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号数はお湯のパワー。1～2人なら16号、2～3人なら20号、4人以上なら24号が快適に使える目安です。

次に決めるのが「号数」です。これは給湯器がお湯を作るパワーのことで、「水温＋25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか」を示します。家族の人数やライフスタイルに合わせて選びましょう。

迷った場合は、現在お使いの給湯器の号数と同じか、一つ大きいものを選ぶと失敗が少ないです。号数は給湯器本体に貼られているシール（銘板）で確認できます。

ステップ3：お風呂の機能「オート」と「フルオート」を選ぶ

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自動足し湯までで十分なら「オート」、自動追い焚きや配管洗浄も欲しいなら「フルオート」がおすすめです。

追い焚き機能付きの給湯器には、主に「オート」と「フルオート」の2つのタイプがあります。ライフスタイルに合わせて選びましょう。

• オートタイプ：
  「自動お湯はり」と「自動足し湯」機能があります。浴槽のお湯が減ったことを検知すると、設定した水位まで自動でお湯を足してくれます。シンプルで十分な機能です。
• フルオートタイプ：
  オートの機能に加えて、「自動追い焚き」と「自動配管クリーン」機能が搭載されています。お湯がぬるくなると自動で追い焚きして保温してくれるため、家族の入浴時間がバラバラなご家庭に最適です。

フルオートの方が多機能な分、本体価格は2万円～3万円ほど高くなりますが、毎日の快適性は格段にアップします。

ステップ4：ガス代を節約する「エコジョーズ」にするか決める

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エコジョーズは初期費用が高いですが、毎月のガス代が安くなるため、10年間使うなら断然お得です。

現在、給湯器選びで最も重要な選択肢の一つが「エコジョーズ」です。これは、これまで捨てられていた排気ガスの熱を再利用して、効率よくお湯を沸かす省エネ型の給湯器です。

• メリット：ガスの使用量を約10%～15%削減できるため、毎月のガス代が安くなります。CO2排出量も削減でき、環境にも優しいです。
• デメリット：従来型の給湯器に比べて、本体価格が2万円～4万円ほど高くなります。また、設置時にドレン排水のための追加工事が必要になる場合があります。

初期費用は高くなりますが、10年間という長いスパンで見れば、ガス代の節約分で初期費用を上回るメリットが得られるケースがほとんどです。国や自治体の補助金対象になることも多いため、ぜひ検討したい選択肢です。

ステップ5：主要メーカー（リンナイ・ノーリツ）の特徴を知る

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リンナイとノーリツが2大メーカー。基本性能に大差はないため、デザインや独自機能の好みで選んでOKです。

最後に、主要なメーカーの特徴を簡単にご紹介します。国内では「リンナイ」と「ノーリツ」が2大メーカーで、この2社で市場のほとんどのシェアを占めています。

正直なところ、給湯器としての基本的な性能（お湯を作る、追い焚きするなど）に両社で大きな差はありません。どちらを選んでも高品質で安心ですが、デザインの好みや、特定の付加機能に魅力を感じるかで選ぶと良いでしょう。

まとめ：5つのステップで、10年後も満足できる給湯器を選ぼう

給湯器選びは、以下の5つのステップで進めることで、ご自身の家庭に最適な一台を見つけることができます。

1. 現状の確認：設置タイプとガスの種類
2. 号数の選定：家族の人数
3. 機能の選定：オートかフルオートか
4. 省エネ性の判断：エコジョーズにするか
5. メーカーの選択：デザインや付加機能の好み

給湯器は10年以上毎日使う、大切な生活インフラです。この記事を参考に、じっくり比較検討し、納得のいく一台を選んで、これからの快適なバスタイムを実現してください。