給湯器交換の費用相場はいくら？総額の内訳と安く抑えるコツを専門家が解説

こんにちは！暮らしのSOSを調査する、お助け隊長のケンです。突然の故障で給湯器の交換が必要になった時、「一体いくらかかるんだろう…」と、費用のことが一番の心配事になりますよね。

この記事では、住宅設備アナリストの高橋潤先生に監修いただき、給湯器交換にかかる費用の総額相場から、その詳しい内訳、そして少しでも費用を安く抑えるための具体的なコツまで、どこよりも分かりやすく解説します。

この記事を読めば、業者から提示された見積もりが適正かどうかを自分で判断できるようになり、予期せぬ高額請求に怯えることなく、安心して給湯器交換を進めることができます。

まずは結論！給湯器交換の費用総額の目安

👉 このパートをまとめると！
給湯器交換の総額は機能により15万円～40万円が目安。号数やエコジョーズか否かで変動します。

早速ですが、給湯器交換にかかる費用総額の目安を、給湯器の主なタイプ別にご紹介します。ご自宅の給湯器がどのタイプに近いか、参考にしてみてください。

※上記の金額はあくまで一般的な目安です。後述する「号数」や「エコジョーズ」機能の有無、設置状況によって価格は変動します。

【ここが重要】給湯器交換費用の3大内訳を徹底解説

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費用は「本体価格」「基本工事費」「追加工事費」の3つで構成されます。見積もりはこの3点を確認しましょう。

「総額で20万円です」と言われても、何にいくらかかっているのか分からないと不安ですよね。給湯器交換の見積もりは、大きく分けて以下の3つの項目で構成されています。この内訳を理解することが、適正価格を見抜く第一歩です。

1. 給湯器本体の価格：機器そのものの値段です。
2. 基本工事費：既存の給湯器を外し、新しいものを取り付ける標準的な作業費です。
3. 追加工事費・諸経費：設置場所の状況によって発生する特別な作業費や、部材費などです。

悪質な業者は、この「追加工事費」を後から上乗せして高額請求するケースがあります。そのため、契約前に必ず「総額」の見積もりを書面でもらうことが非常に重要です。

給湯器本体の価格を決める4つの要素

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本体価格は「号数」「機能」「エコジョーズ」「メーカー」で決まります。家族構成に合ったものを選びましょう。

交換費用の中で最も大きな割合を占めるのが「給湯器本体の価格」です。本体価格は、主に以下の4つの要素によって決まります。

1. 号数（お湯を作るパワー）

号数とは、「水温＋25℃のお湯を1分間に何リットル作れるか」を示す能力のことです。家族の人数に合わせて選ぶのが一般的です。

• 16号：一人暮らし向け。シャワーと給湯を同時に使うと湯量が少なくなることがあります。
• 20号：2～3人家族向け。シャワーと給湯を同時に使っても、ある程度快適に使えます。
• 24号：4人以上の家族向け。冬場でもパワフルにお湯を作れます。

当然、号数が大きくなるほど本体価格は高くなります。

2. 機能（オートかフルオートか）

追い焚き機能付きの給湯器には、主に「オート」と「フルオート」の2種類があります。

• オート：設定した湯量・湯温まで自動でお湯はりをし、お湯が減ると自動で足し湯をします。
• フルオート：オートの機能に加え、お湯がぬるくなると自動で追い焚きをしたり、入浴剤の種類によっては配管を自動洗浄したりする機能が付いています。

フルオートの方が高機能な分、本体価格も2万円～3万円ほど高くなる傾向があります。

3. エコジョーズかどうか

エコジョーズとは、従来捨てていた排気熱を再利用してお湯を作る、ガスの消費量が少ない省エネタイプの給湯器です。本体価格は従来型より2万円～4万円ほど高くなりますが、毎月のガス代を約10%～15%節約できるため、長い目で見るとお得になることが多いです。

4. メーカー

リンナイ、ノーリツ、パロマなどが主要なメーカーです。同じ性能であればメーカーによる価格差はそれほど大きくありませんが、デザインや独自機能に違いがあります。業者によって得意なメーカーや割引率が異なる場合があります。

「基本工事費」には何が含まれる？項目をチェックしよう

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基本工事費は3万円～6万円が相場。既存機器の撤去から新しい機器の設置、試運転までが含まれます。

次に、費用の内訳の2つ目である「基本工事費」です。業者によって多少異なりますが、一般的に以下の作業が含まれており、費用相場は3万円～6万円程度です。

• 既存の古い給湯器の撤去・処分費
• 新しい給湯器の設置作業
• ガス管、給水・給湯管の接続
• 追い焚き配管の接続（追い焚き機能付きの場合）
• リモコンの交換・設置
• 点火試験・試運転
• 取扱説明

見積もりを取る際は、「基本工事費」にどこまでの作業が含まれているのかをしっかり確認しましょう。

見積もりで注意すべき「追加工事費」の具体例

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追加工事費は設置場所や配管の状況で発生します。見積もり時に現地を確認してもらうのが確実です。

最もトラブルになりやすいのが「追加工事費」です。これは、標準的な工事以外の特別な作業が必要になった場合に発生します。

以下に代表的な例を挙げます。

• 配管の延長や交換：給湯器の位置を変更したり、古い配管が劣化していたりする場合に必要です。
• 排気筒（煙突）の工事：排気の方向を変える必要がある場合などです。
• 特殊な設置場所での作業：高所や狭い場所での作業には、追加の作業費がかかることがあります。
• エコジョーズの排水工事：エコジョーズは構造上、ドレン排水という水が出るため、その排水先を確保する工事が必要です。（5,000円～15,000円程度）

こうした追加工事は、実際に現場を見てみないと判断できないことが多いです。そのため、電話やネットだけの見積もりだけでなく、一度専門家に見てもらうのが最も確実で安心です。

交換費用を賢く抑える3つのコツ

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費用を抑えるには「相見積もり」「適切な機能選び」「補助金の活用」の3つが重要です。

最後に、給湯器の交換費用を少しでも賢く抑えるための3つのコツをご紹介します。

1. 複数の業者から相見積もりを取る

これは最も重要です。1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。最低でも2～3社から見積もりを取り、総額だけでなく、工事内容や保証内容もしっかり比較検討しましょう。手間はかかりますが、これだけで数万円単位で費用が変わることも珍しくありません。

2. 不要な高機能モデルを選ばない

「大は小を兼ねる」と考えがちですが、家族構成に合わない大きな号数や、使わない機能が多いフルオートタイプは、無駄な出費につながります。今のライフスタイルに本当に必要な機能は何かを冷静に考え、最適なモデルを選びましょう。

3. 国や自治体の補助金制度を確認する

特にエコジョーズのような省エネ性能の高い給湯器に交換する場合、国や自治体から補助金が支給されることがあります。利用できる制度がないか、業者に尋ねてみたり、お住まいの自治体のホームページを確認してみたりすることをおすすめします。

まとめ：費用の内訳を理解し、納得のいく業者選びを

今回は、給湯器交換の費用について、その相場から詳しい内訳、そして費用を抑えるコツまで詳しく解説しました。

大切なのは、提示された総額だけに惑わされず、その内訳をしっかり理解することです。そして、複数の業者を比較し、サービス内容や保証まで含めて、総合的に信頼できるパートナーを見つけることが、後悔しない給湯器交換につながります。

この記事で得た知識を武器に、ぜひ納得のいく業者選びを実現してください。