【2025年版】給湯器の号数・種類の選び方!エコジョーズや機能の違いを専門家が徹底解説
給湯器の交換が必要になったとき、「どの製品を選べばいいのかさっぱり分からない…」と悩んでいませんか?給湯器は一度設置すると10年以上使う大切な設備。だからこそ、ご自身の家庭にピッタリ合ったものを選びたいですよね。
この記事では、給湯器選びで失敗しないために絶対に知っておくべき3つのポイント、「号数」「給湯器の種類(エコジョーズ)」「機能(オート/フルオート)」について、専門的な内容を誰にでも分かるように、かみ砕いて解説します。
この記事を読み終える頃には、カタログや業者の提案内容が理解できるようになり、自信を持って最適な一台を選べるようになっているはずです。
まずはコレだけ!給湯器選び3つの重要ポイント

👉 このパートをまとめると!
給湯器選びは「号数」「種類(エコジョーズ)」「機能(オート/フルオート)」の3点が重要。これらを順番に決めていくのが失敗しないコツです。
数多くの給湯器がありますが、ご家庭に最適な一台を選ぶためのポイントは、実はとてもシンプルです。以下の3つのステップで順番に考えていくだけで、選択肢は自然と絞られていきます。
- 【ステップ1】家族の人数で考える「号数」:お湯を同時にどれくらい使うか?
- 【ステップ2】ランニングコストで考える「種類」:ガス代を節約したいか?(エコジョーズの要否)
- 【ステップ3】お風呂の快適性で考える「機能」:お風呂の便利機能はどこまで必要か?(オート/フルオート)
次のセクションから、この3つのポイントを一つずつ詳しく見ていきましょう。
【ステップ1】家族の人数で決める「号数」の選び方(16号・20号・24号の違い)

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号数は湯量を表し、1〜2人なら16号、2〜3人なら20号、4人以上なら24号が目安。家族構成に合わせて選ぶのが基本です。
給湯器の「号数」とは、「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか」を示す能力のことです。号数が大きいほど、一度にたくさんのお湯を沸かすことができます。
例えば、冬場にキッチンでお皿洗いをしながら、同時にお風呂のシャワーを使うと、お湯の勢いが弱くなった経験はありませんか?これは給湯器の号数が、ご家庭のお湯の使い方に合っていないことが原因かもしれません。
号数選びの基本は、「家族の人数」に合わせて選ぶことです。以下の表を目安にしてください。
| 号数 | 最適な家族構成(目安) | おすすめの利用シーン |
|---|---|---|
| 16号 | 1人~2人暮らし | シャワーとキッチンなど、同時にお湯を使う機会が少ないご家庭。 |
| 20号 | 2人~3人暮らし | シャワーとキッチンで同時にお湯を使っても、ある程度快適に使いたいご家庭。 |
| 24号 | 4人家族以上 | シャワーとキッチンで同時にお湯を使っても、勢いが落ちることなく快適に使いたいご家庭。 |
迷ったら、現在お使いの給湯器と同じ号数か、一つ大きい号数を選ぶのがおすすめです。特に、お子様が大きくなるなど、将来的に家族が増える可能性がある場合は、余裕を持った号数選びが後悔しないポイントです。
【ステップ2】ガス代で選ぶなら「エコジョーズ」は本当にお得?

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エコジョーズはガス代を約15%節約できる省エネ給湯器。初期費用は高いですが、お湯をよく使う家庭なら数年で元が取れます。
最近よく聞く「エコジョーズ」とは、少ないガス量で効率よくお湯を沸かすことができる、省エネタイプのガス給湯器のことです。これまで捨てられていた排気熱を再利用する仕組みで、熱効率が従来型の約80%から約95%へと大幅にアップしています。
メリット:毎月のガス代が安くなる
最大のメリットは、なんといってもガス代の節約効果です。お湯の使用量にもよりますが、一般的に従来型の給湯器と比べて、年間のガス代を1万円〜2万円ほど安くできると言われています。
デメリット:本体価格(初期費用)が高い
一方、デメリットは本体価格が従来型の給湯器よりも2万円〜5万円ほど高くなる点です。そのため、「本当にお得なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
結論から言うと、お湯をたくさん使うご家庭ほど、エコジョーズの恩恵は大きくなります。例えば、4人家族で毎日お風呂にお湯を張り、シャワーもよく使うご家庭であれば、高くなった初期費用分も数年で回収できる可能性が高いです。逆に、一人暮らしであまりお湯を使わない場合は、元を取るのに時間がかかるかもしれません。
長期的な視点で光熱費を抑えたいのであれば、エコジョーズは非常に有力な選択肢と言えるでしょう。
【ステップ3】お風呂の快適さが変わる!「オート」と「フルオート」の違い

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「フルオート」は「オート」の機能に加え、自動足し湯や追いだき配管洗浄など便利な機能が充実。快適性を求めるならフルオートがおすすめです。
追いだき機能付きの給湯器には、主に「オート」と「フルオート」の2つのタイプがあります。これはお風呂の快適性に直結する重要な違いです。
| 機能 | オート | フルオート |
|---|---|---|
| 自動お湯はり | ◯ | ◯ |
| 自動追いだき・保温 | ◯ | ◯ |
| 自動足し湯 | ✕ | ◯ |
| 追いだき配管自動洗浄 | ✕ | ◯ |
大きな違いは、「自動足し湯」と「追いだき配管自動洗浄」の2つの機能です。
フルオートは、浴槽のお湯が減ると自動で設定水位までお湯を足してくれます。家族の入浴時間がバラバラでも、いつでも肩までしっかり浸かれるお風呂に入れるのは嬉しいポイントです。また、お湯を抜くたびに追いだき配管を自動で洗浄してくれるため、いつでも清潔な状態を保てます。
一方、オートはこれらの機能がなく、お湯が減ったら手動で足し湯をする必要があります。価格はフルオートよりも1万円〜2万円ほど安くなります。
「少しでも清潔に保ちたい」「家族がいつでも快適にお風呂に入れるようにしたい」という方には、フルオートタイプが断然おすすめです。
給湯器選びでよくある質問(FAQ)

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メーカーによる性能差はほぼありません。設置場所に合ったタイプを選ぶことが重要です。
Q. リンナイとノーリツ、どちらのメーカーがいいですか?
A. リンナイとノーリツは国内の二大メーカーであり、製品の品質や性能、価格帯に大きな差はほとんどありません。どちらを選んでも後悔することはないでしょう。デザインの好みや、リモコンの操作性などで選ぶのが一般的です。業者によっては、どちらかのメーカーを得意としている場合もあるので、見積もり時に相談してみるのが良いでしょう。
Q. 設置場所によって給湯器の種類は変わりますか?
A. はい、変わります。給湯器には、戸建ての屋外の壁に設置する「壁掛け型」、地面に設置する「据置型」、マンションの玄関横のパイプスペースに設置する「PS設置型」など、様々なタイプがあります。基本的には、現在設置されている給湯器と同じ設置タイプの製品を選ぶ必要があります。交換業者に現在お使いの給湯器の写真を送れば、適切なタイプを判断してくれます。
まとめ:3つのポイントを押さえて、我が家に最適な給湯器を選ぼう
給湯器選びは難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば大丈夫です。
- 号数:家族の人数に合わせて選ぶ(4人家族なら24号が快適)
- 種類:ガス代を節約したいならエコジョーズを検討する
- 機能:お風呂の快適性と清潔さを重視するならフルオートがおすすめ
この記事を参考に、ご自身のライフスタイルに合った給湯器のイメージを掴んでみてください。そして、専門の交換業者に相談する際に、ご自身の希望をしっかりと伝えることが、満足のいく給湯器交換に繋がります。


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