【水漏れの水道代】1日でいくら?料金早見表と高額請求を減額する申請方法【専門家監修】

水のトラブル

【水漏れの水道代】1日でいくら?料金早見表と高額請求を減額する申請方法【専門家監修】

「水道の検針票を見て、料金がいつもの2倍に…?」

その不安な気持ち、痛いほどよくわかります。しかし、大丈夫です。まずは落ち着いて、正しい知識を身につけ、一つずつ対処していきましょう。

この記事では、水漏れによる1日あたりの水道代がひと目でわかる一覧表から、高額になってしまった水道料金を公的な制度を使って減額する具体的な申請方法まで、水回りのプロが徹底的に解説します。

特に、賃貸物件にお住まいの方は、費用負担や連絡の順番で失敗しがちです。専用の対応フローも用意しましたので、ぜひ最後までご覧ください。この記事を読み終える頃には、あなたの不安は「次に何をすべきか」という具体的な行動計画に変わっているはずです。

  • この記事でわかること
    1. 水漏れの状況別に、1日でいくら水道代が上がるかの早見表
    2. 高額な水道代を半額以下にできる「減免制度」の申請手順
    3. 賃貸物件に住んでいる場合の正しい対応と費用負担のルール

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まずは落ち着いて確認。水漏れで水道代は1日でいくら上がる?

👉 このパートをまとめると!

水漏れを放置すると1日で数千円〜数万円に。まずは料金早見表で被害額の目安を把握しましょう。

突然の高額請求に、頭が真っ白になってしまいますよね。しかし、感情的に行動する前に、まずは「どのくらいの被害が出ているのか」を客観的に把握することが大切です。

水漏れの状況によって、水道代がどれだけ増えるかは大きく異なります。まずは以下の早見表で、ご自身の状況がどれに当てはまるか確認してみてください。

【状況別】水漏れの水道料金・早見表

漏水状況 1日あたりの増加料金(目安) 1ヶ月あたりの増加料金(目安)
ポタポタと滴る 約10円 約300円
糸を引くように流れる 約100円 約3,000円
鉛筆の芯ほどの太さ(約1mm) 約1,000円 約30,000円
便器内でチョロチョロ 約3,400円 約102,000円
蛇口から常に流れている 約5,800円 約174,000円

※上表は、東京都水道局が公表する「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」に基づき、呼び径20mm、1ヶ月の使用水量が31m³〜50m³の場合の従量単価(1m³あたり243円)を参考に当サイトが試算したものです(2025年6月18日時点)。お住まいの地域の正確な料金は、各自治体にご確認ください。
出典: 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)|東京都水道局

なぜこんなに高い?水道料金の計算の仕組み

多くの水道修理業者のサイトでも解説されていますが、水道料金は基本的に「基本料金」と「従量料金」の二階建て構造になっています。基本料金は水道を使わなくても発生する固定費で、従量料金は使った水量に応じて加算されます。

漏水は、この「従量料金」を24時間365日、休むことなく押し上げるため、気づいた時には驚くような金額になってしまうのです。

1リットルあたりの水道料金は全国平均で約0.2円

東京都水道局の「くらしと水道」によると、水道水1リットルあたりの単価は約0.24円とされています。

「たった0.24円」と感じるかもしれませんが、1分間に牛乳パック1本分(1リットル)の水が漏れ続けた場合、1日で1,440リットル、料金にして約345円が無駄になります。これが1ヶ月続けば1万円を超える計算です。微量な水漏れでも、決して侮ってはいけません。


【今すぐやるべき応急処置】水道代の増加を止める3ステップ

👉 このパートをまとめると!

被害拡大を防ぐため、まずは「メーター確認」「止水栓を閉める」「記録」の3ステップを実践。

被害額の目安を把握したら、次に行うべきは被害の拡大を食い止めることです。業者に電話する前に、ご自身でできることがあります。以下の3ステップを、順番に実行してください。

Step1:水道メーターで漏水の最終チェック

まずは家中の蛇口をすべて閉め、水を使っていない状態にしてください。 その上で、屋外にある水道メーターのフタを開け、中の「パイロット」と呼ばれる銀色の部品を確認します。

通常、戸建ての場合は敷地内の地面に、マンションやアパートの場合は玄関横のメーターボックス内に、青い鉄製のフタで覆われた水道メーターが設置されています。フタを開けると、数字が並んだメーター本体とその下にある銀色の星形(または円形)のコマ、これがパイロットです。

もし、このパイロットが少しでもクルクルと回っていたら、残念ながら敷地内のどこかで漏水している証拠です。

Step2:被害を食い止める「止水栓」を閉める

漏水を確認したら、これ以上水道代が増えるのを防ぐため、「止水栓」を閉めましょう。止水栓は、家全体の水の流れを元から止めるための栓です。多くの場合、水道メーターのすぐ隣に設置されています。

ハンドルを時計回りに回らなくなるまで閉めることで、家全体の水の供給が止まり、被害の拡大を防げます。

✍️ 筆者の経験からの一言アドバイス

【結論】: 検針票を見て慌てて業者に電話する前に、必ず「止水栓」を閉めてください。これだけで、電話している数十分間の水道代の増加を防げます。

実は以前、あるお客様からお電話をいただいた際、『今もメーターが回る音が聞こえて…!』と、声が震えていたことがありました。結局、その数十分で数百円分の水が無駄になってしまったのです。この経験から、読者の皆さんには同じ失敗をしてほしくない、と心から願っています。

Step3:スマホで撮影。検針票とメーターの写真を撮っておく

止水栓を閉めて一安心したら、スマートフォンで2つのものを撮影しておきましょう。

  1. 高額になった水道料金の「検針票(水道使用量等のお知らせ)」
  2. パイロットが回っている状態の「水道メーター」

これらの写真は、後ほど説明する減免制度の申請や、管理会社・修理業者へ状況を正確に伝える際に、非常に有力な証拠となります。


【重要】高額な水道代は戻ってくる!漏水減免制度の申請完全ガイド

👉 このパートをまとめると!

条件を満たせば水道代は減額・免除されます。水道局指定業者に修理を依頼するのが申請の鍵です。

「高額な水道代を、本当に全額払わなければいけないの…?」
ご安心ください。ほとんどの自治体では、利用者に大きな過失がない限り、漏水によって高額になった水道料金を減額・免除する「漏水減免制度」が設けられています。

この制度を正しく理解し、活用することが、あなたの金銭的負担を大きく減らす鍵となります。

漏水減免制度とは?適用される条件・されない条件

この制度は、「善良な管理者としての注意を払っていたにもかかわらず、発見が困難な場所で水漏れが発生した場合」に適用されるのが基本です。

【適用されるケースの例】

  • 地中や壁の中など、目に見えない場所での給水管の漏水
  • 水道局指定工事業者が「発見困難」と認めた漏水

【適用されないケースの例】

  • 蛇口の閉め忘れや、水を出しっぱなしにしていた場合
  • 「ポタポタ音がする」など、漏水を認識していたのに放置した場合
  • 自治体の「指定工事店」以外で修理した場合

減免申請の4ステップと必要書類

  1. 水道局指定工事店に修理を依頼する
    これが最も重要なポイントです。まずは自治体のウェブサイトなどで「水道局指定給水装置工事事業者(指定工事店)」を探し、修理を依頼します。
  2. 業者から「漏水修繕証明書」等を受け取る
    修理完了後、業者から漏水の事実と修繕内容を証明する書類(名称は自治体により異なる)を発行してもらいます。
  3. 水道局のサイトから申請書をダウンロード
    お住まいの自治体の水道局ウェブサイトから、減免申請書をダウンロードし、必要事項を記入します。
  4. 必要書類を揃えて郵送する
    記入した申請書と、業者から受け取った証明書などをセットにして、水道局へ郵送します。

👨‍⚕️ 専門家からの補足解説

【ポイント】: 減免申請の最大のポイントは、自治体の「水道局指定工事店」に修理を依頼することです。指定外の業者で修理すると、減免が認められないケースがほとんどです。

なぜなら、水道局は「指定工事店」の技術力や信頼性を認めた上で、証明書の発行権限を委ねているからです。業者を選ぶ際は、必ずこの「指定工事店」であるかを確認してください。

主要都市の減免申請ページへのリンク集

減免制度の詳細は、お住まいの自治体によって異なります。ご自身の地域のルールを必ず一次情報源でご確認ください。


【アパート・マンション向け】賃貸物件で水漏れが起きた時の正しい対応

👉 このパートをまとめると!

賃貸での水漏れは、まず管理会社・大家さんへ連絡。勝手な業者手配は費用トラブルの元です。

ここまで読んで、「すぐに業者に電話しなきゃ!」と思われたかもしれません。
しかし、もしあなたがアパートやマンションなどの賃貸物件にお住まいなら、少し待ってください。賃貸物件には、持ち家とは異なる「絶対に守るべきルール」が存在します。

まずは管理会社か大家さんに連絡が鉄則

賃貸物件で水漏れに気づいたら、真っ先に連絡すべき相手は、水道修理業者ではなく、物件の管理会社または大家さんです。

なぜなら、建物の設備に関する修理や業者の手配は、すべて所有者である大家さん(または委託された管理会社)の責任と権限で行われるからです。

連絡する際は、「いつから、どこで、どんな状況か」を具体的に伝えましょう。事前に撮っておいた写真を見せると、よりスムーズに状況が伝わります。

✍️ 筆者の経験からの一言アドバイス

【結論】: すぐに管理会社に繋がらない場合に備え、「漏水が起きていること」「応急処置として止水栓を閉めたこと」を留守電やメールで必ず記録に残しましょう。

実は、後から「連絡した」「聞いていない」というトラブルになるケースは少なくありません。この一手間が、後々の「言った・言わない」という不毛な争いを防ぎ、あなた自身を守るための重要な自己防衛策になります。

修理費用と高額になった水道代、誰が払う?

賃貸物件での費用負担は、水漏れの「原因」によって決まるのが一般的です。

  • 大家さん(貸主)負担のケース
    • 壁の中や床下の給水管など、建物の構造部分の経年劣化
    • 備え付けの給湯器や蛇口本体の故障
  • あなた(借主)負担のケース
    • 蛇口の閉め忘れや、誤った使い方による破損
    • パッキン交換など、入居者が行うべき軽微なメンテナンスの怠り

高額になった水道代についても、基本的には修理費用の負担者に準じます。つまり、大家さん側に原因があれば、高くなった水道代も大家さんが負担するのが原則です。

勝手に業者を呼ぶと費用を自己負担することも

「早く直したいから」と焦って自分で業者を手配してしまうと、たとえ原因が大家さん側にあったとしても、修理費用を自己負担するよう求められる可能性があります。

管理会社や大家さんは、付き合いのある指定業者を持っていることがほとんどです。必ず指示を仰ぎ、指定された業者に修理してもらうようにしてください。


よくある水漏れ原因と、自分で直せるか・業者を呼ぶかの判断基準

👉 このパートをまとめると!

パッキン交換など簡単な修理はDIY可能。しかし配管内部や床下など、目に見えない箇所は専門家へ。

水漏れの原因は様々です。「これは自分で直せるレベルなの?」と疑問に思う方もいるでしょう。ここでは、代表的な原因と、DIYで対応できるかどうかの判断基準を解説します。

【場所別】よくある水漏れ原因トップ3

  1. トイレ: タンク内部品(ボールタップ、フロートバルブ)の経年劣化が最も多い原因です。「便器の水がずっとチョロチョロ流れている」場合は、これを疑いましょう。
  2. キッチン・洗面所: 蛇口の付け根や吐水口からの水漏れは、内部のパッキンの劣化が原因であることがほとんどです。
  3. 屋外・壁の中: 目に見えない場所での漏水は、給水管自体の老朽化や、冬場の凍結による破損が考えられます。

このケースはDIY可能?プロに任せるべき?

以下の表を参考に、ご自身の状況がDIYで対応可能か、プロに依頼すべきかを判断してみてください。

DIYとプロ依頼の判断基準チェックリスト
状況・項目 DIYで対応できる可能性が高いケース プロに依頼すべきケース
原因の特定 蛇口のパッキンなど、原因が目で見て明らかにわかる どこから漏れているか全くわからない
作業場所 蛇口、シャワーヘッド、トイレタンクの部品交換など 壁の中、床下、屋外の地中など、見えない場所の配管
必要な道具 レンチやドライバーなど、基本的な工具で対応できる 専用の特殊工具や専門機器が必要になる
作業の難易度 部品を交換するだけの簡単な作業 配管の切断や接続など、専門技術が必要な作業
自信の有無 作業手順を理解しており、自分で直せる自信がある 少しでも不安がある、失敗して被害を拡大させたくない

基本的には「原因が特定できていて、部品交換だけで済む軽微な作業」であればDIYも可能です。
しかし、少しでも不安を感じたり、作業に自信がなかったりする場合は、迷わずプロに任せるのが賢明です。修理に失敗して被害を拡大させてしまっては、元も子もありません。

信頼できる水道修理業者の選び方・5つのチェックポイント

  1. 水道局指定工事店であること(必須)
  2. 作業前に必ず見積もりを提示し、内容を説明してくれること
  3. 極端な価格(安すぎる・高すぎる)を提示しないこと
  4. 会社の所在地や連絡先が明確であること
  5. クーリング・オフなど、契約後の保証について説明があること

👨‍⚕️ 専門家からの補足解説

【ポイント】: 相見積もりは重要ですが、「安さ」だけで選ぶのは危険です。特に、見積もりの内訳が「一式」となっている業者は要注意。

信頼できる業者は、部品代、基本作業費、出張費、追加作業費など、何にいくらかかるのかを明確に示してくれます。この見積もりの透明性が、後から法外な追加請求をされるリスクを防ぐ最善の防御策なのです。


水漏れの水道代に関するFAQ(よくある質問)

👉 このパートをまとめると!

水道代の支払いや保険適用など、よくある疑問にQ&A形式で簡潔に回答します。

最後に、水漏れの水道代に関して多くの方が抱く細かい疑問にお答えします。

Q. 減免されても高額な水道料金、すぐに払えない場合は?

A. まずはお住まいの地域の水道局に電話で相談してください。事情を説明すれば、分割払いに応じてもらえるケースがほとんどです。絶対に放置せず、まずは連絡することが重要です。

Q. 火災保険や個人賠償責任保険は使えますか?

A. 加入している保険の契約内容によります。「水漏れ補償」や「個人賠償責任特約」が付帯していれば、修理費用や、階下の部屋への損害賠償費用が補償される可能性があります。一度、ご自身の保険証券を確認してみてください。

Q. 下水道料金も減免の対象になりますか?

A. はい、多くの自治体で減免の対象となります。下水道使用料は、上水道の使用水量に基づいて計算されるため、漏水した水が下水道に流れていないことが確認されれば、水道料金と合わせて減額されるのが一般的です。

Q. 検針票をなくしてしまった場合はどうすればいい?

A. 大丈夫です。水道局に連絡すれば、お客様番号や使用者情報から過去の料金を確認してもらえます。また、ウェブ上の会員サービスに登録していれば、そこで使用量や料金を確認できる自治体も増えています。


まとめ|水漏れに気づいたら、焦らず「止水・連絡・申請」

今回は、水漏れによる水道代の高額請求に直面した際の完全ガイドをお届けしました。
突然のトラブルで不安でいっぱいだったと思いますが、この記事を読んで、次に何をすべきか、道筋が見えてきたのではないでしょうか。

最後に、今日お伝えした最も重要なポイントを振り返ります。

  • 要点サマリー
    1. まずは料金早見表で状況を把握し、落ち着いて止水栓を閉める
    2. 高額な水道代は「減免制度」で取り戻せる可能性がある
    3. 賃貸の場合は、業者より先に管理会社・大家さんへ連絡する
    4. 減免申請を成功させるには、「水道局指定工事店」での修理が絶対条件

この知識が、あなたの経済的な負担と精神的なストレスを、少しでも軽くできれば幸いです。


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監修者

監修者 山田 健一 氏

山田 健一(やまだ けんいち)
山田住設 代表 / 一級管工事施工管理技士

給排水設備工事の専門家として、20年以上にわたり地域の水インフラを支える。水道局指定工事店として、漏水調査から大規模な配管工事まで幅広く対応。技術的な正確性と、顧客に寄り添う丁寧な説明で高い評価を得ている。
資格: 給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士

参考文献

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